4月18日8時15分

マーケットがまるで動かないし10連休の前ということで、ちょっとスワップポイントについて書いておきたい。私は主にふたつの証拠金会社を通してFXの取引をしているが、この
ふたつの会社はスワップポイントそのものの差はともかくとして、付与日数に大きな違いがある。一方の会社は休日祝日があろうがともかく毎日必ず1日分の付与で水曜から木曜にかけてのスワップだけ3日分。でもこれは銀行間取引のマーケットプラクティスとしてはあり得ない決め方だ。そもそもFXレートというのは、銀行間取引のスポットFXレートを証拠金業者が引っ張ってきて、それがpcやスマホ上の端末に表れ、そのレートで我々はトレードをしている。スポットレートのトレードというのは約定日から2営業日に受け渡しを約束するレートで、この受け渡し日(value date)が延ばされることでスワップポイントが発生するのである。水曜日から木曜日の持ち越しポジションに3日分のスワップポイントがつくというのは、金曜日の受け渡しが月曜日に延ばされるためだ。これが10連休をはさんだ場合どうなるか。4月24日のポジションを25日に持ち越すと、value dateは4月26日から一挙に5月7日に跳ぶことになる。つまり付与日数は11日になる。その後25日から26日の持ち越しはvalue dateが5月7日から8日で付与日数は1日だけ。あと26日から5月4日までの持ち越しは、その間に2営業日後はずっと5月8日なので付与日数はゼロである。
私のもう一方の証拠金会社は忠実にこのルールに乗っ取って付与日数を決めている。
では前者はなぜ実際のvalue dateを無視して、毎日決まって水曜日以外1日付与なのか。
実際に聞いてみたら、一般投資家にはわかりにくいだろうから、シンプルにそう決めているだけだと言うのだ。驚いたことに証拠金業者の裁量で付与日数を自由に決めていいことを金融庁が認めているのだという。おそらく金融庁はまるでわかっていないのだろう。
証拠金のレバレッジ規制などと大きなことを言う前に、金融庁はこうした常識的なルールからしっかり整備してもらいたいと私は思う。