6月9日 週末の戦略メモ

5月から始まったドル高円高の流れが、今週あたりから明らかに変わってきている。特にEUR,CAD,NZDの対ドルと対円での反発が著しい。EURUSD(1.1330)について言えば、1.12台は鉄壁のサポートレベルになった印象で、押し目を買っていればふわっと上がって助けてもらえる安心感がでてきた。EURJPY(122.61)は先月末から戻らなかった122.30のレジスタンスを上抜けしたことが大きい。123円台への戻りを視野に入れたいと思う。EURGBP(0.8898)やEURAUD(1.6190)も堅調で、EURがこれからUSDに代わって台頭してくる可能性がでてきた。円については、米国のメキシコへの関税発動見送りという昨日朝のニュースがマーケットに織り込まれておらず、月曜日には多少なりとも円安でシドニーがスタートする可能性を含め,クロス円を中心に来週は円安傾向ではないかと思われる。ドル円(108.21)については、米金利下落による全体的なドル安傾向のため、109円台はやはり重たいと思う。ただし、107円台の安値更新は来週は難しいのではないか。
ということで来週はEURUSDの1.1250近辺をベースとした押し目買いと、1.33台前半でのUSDCADの売りを中心にトレードを組み立てたい。USDCADは週足日足ベースで興味深いレベルまで下落しており、全体的なUSDの弱含みを考えると、さらに下落する可能性が高いと思う。