5月19日 週末のメモ

5月6日は米国の対中関税引き上げのニュースを受け、大きくマドを開けて市場が開いた月曜日で、この日からずっと111円台と112円台でもみ合っていたドル円(110.03)は、ついに110円台に入りそのまま下落していった。私を含め多くの人たちが、このドル円とクロス円の下落に注目していたが、実はこの日からもっと大きな流れが始まろうとしていた。それがGBPの(私のトレードする全通貨に対しての)大きな下落だ。特にUSD、EUR,円に対する下落が甚だしい。そしてGBPより先に4月下旬から下落を開始していたAUDやNZDに対してでさえ、GBPはこの日から下落を開始している。
繰り返しになるがGBPの下落はGBPUSD(1.2716),EURGBP(0.8773),GBPJPY(139.93)において大きい。おそらくこれらの通貨に対して、それまでのBREXITに関連する材料で、GBPを買い過ぎてしまったのだろう。それが5月6日のマド開け相場をきっかけに大きく巻き戻しが起きているのだと考える。このようにGBPを中心に先週の相場を考えると、トランプ大統領のコメントに振り回された影響はあったものの、ドル円やEURUSD(1.1157)のギクシャクとした動きはGBP売りのフローの影響を大きく受けていたと説明できる。USDの強さが目立つが、これは対AUDやNZDでもUSD買いが起こっているためで、AUDやNZDの売りのフローはGBPのそれとは別ものと考えた方が今の相場は理解しやすい。
金曜日にGBPUSDがほぼ安値引けをしている。月曜日からもさらに下落することが予想される。引き続きGBPの売り需要が一番大きい対USDでのGBPショートを中心にトレードしていきたい。GBP以外の通貨ペア、特にドル、円、EURの組み合わせにおいては、大きなことは何も起こっていないと思う。しばらく見送りたい。CADは対USDで中立。AUDとNZDが対USDで弱いが、ボラティリティを考慮に入れるとやはりGBPUSDだろう。